佐賀県佐賀市で日帰りの大腸ポリープ手術なら夢咲胃腸内科

要因のひとつとして挙げられるのが遺伝。
血のつながった家族に大腸がんの既往歴がある場合は発症する可能性が高くなると言われています。
もうひとつは生活習慣。
過度の飲酒や喫煙、運動不足、高脂肪・低繊維食などが腸内環境に影響を与え、発がんの原因となります。

さらに、加齢も重要な要因です。
大腸ポリープや大腸がんは年齢とともに発症率が高まり、特に50歳を過ぎるとリスクが上昇するとされています。定期的な検診や内視鏡検査を受けることで、早期発見・早期治療につなげることが大切です。

多くの大腸ポリープ、早期がんは自覚症状がありません。
ポリープが巨大化したり、がんになると、ようやく血便や便秘、腹痛、排便時の異常感といった症状が現れます。
また、進行がんであっても形態、発生部位によっては無症状のことがあり要注意です。

従来の高周波電流で焼き切る方法とは異なり、熱を一切用いずにポリープを摘出するのがコールドポリペクトミーです。主に5～10ミリほどの小型のポリープが対象。専用のスネアで根元を締め付けて物理的に切断するため、周辺の粘膜に熱による損傷を与えません。治療後に起こる偶発症を予防できる、より安全性を重視した技術です。

大腸内視鏡によるポリープ切除において、最も標準的かつ基本となるポリペクトミー。主に茎を持つキノコ状のポリープに対し、スネアと呼ばれる金属製の輪をかけて絞り込み、高周波電流を流して病変を切除します。通電により切断と止血を同時に行い、ポリープを根本から摘出する治療法です。

ある程度の大きさを持つ病変や平坦な形状のため切除しにくいポリープを対象とする切除法がEMR（内視鏡的粘膜切除術）。病変の下の層に液体を注入してクッションを作り、ポリープ全体を安全に浮き上がらせた後、高周波電流を流したスネアで焼き切ります。より深い層への熱による影響を防ぎ、確実な一括切除を目指す手術です。

• 大腸カメラ検査。ポリープが見つかった場合、色調・形状・サイズを評価。拡大観察によるがん化の有無、がんの深達度診断を行います。
• ポリープの種類によって手術方法を選択。
• ポリープの切除。出血があれば止血を行います。
• 切除したポリープを病理検査。必要に応じて追加治療を検討します。

手術当日は念のため絶食。翌日から専門食やお粥や素うどんなど、胃腸に優しい食事がおすすめです。3日ほどかけて元の食事へと戻していきますが、術後1週間程度は粘膜を刺激する香辛料や脂っこい料理は避けてください。

腹圧の上昇は出血を引き起こす引き金になり得ます。激しい運動や力仕事はもちろん、ゴルフのスイングや長時間の運転なども含め、指定された期間は体を安静に保つことを最優先してください。

アルコールの作用のひとつが全身の血流促進。このため、飲酒すると再出血や合併症のリスクが著しく高まります。最低1週間は種類や量を問わずアルコールを摂取しないよう心がけてください。

手術を受けた当日は軽いシャワーで済ませてください。翌日からは入浴も可能ですが、体を深部から温めることで出血につながる恐れもあります。不安な場合は1週間程度シャワーにすることをおすすめします。

大腸ポリープ切除後の安静期間中は、旅行や出張といった長距離移動の計画は原則としてお控えいただく必要があります。特に航空機を使っての移動は気圧の変化による出血リスクを高めるため、注意が必要です。